生命保険業界の新たな試み

2018年8月13日 月曜日

 今年の特別な猛暑の中、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

 お盆休みでのんびりとテレビを見ていたら、南アフリカのDiscovery社のVitalityという保険を日本の保険会社がタイアップして扱うことになったというニュースが流れていました。

 この新しい保険の仕組みは蓄積されたデータベースから予想される確率に対して保険料を支払うという従来の保険に対して、自分が健康的な生活(食事、運動)をするかどうかにより保険料が−30%から+10%の範囲で上下するというもので、これまでの受動的な保険に対して能動的な保険と言えると思います。

 我が身を振り返ると、自動車があればそれで移動した方が歩くより楽ですし、美味しいものがあればそれを飲んだり食べたりしますし、それが人間の本能だと思います。経済的に余裕があれば 運動が不足し、過食になるのはある意味、 必然と思われます。

 その一方で、地球上では経済的に恵まれない地域でかなりの割合の人が飢餓に苦しんでいます。

 従来、肥満、生活習慣病などは個人の問題とされ、日本でも生活習慣病対策として特定健診、指導などが行われ、ちょうど10年となりました。しかし、どれだけの効果があったかは明らかにされておりません。また、医療費の削減よりも検診費用の方が大きくなるのではとの疑問の声も当初からありました。

 私としてはこのような問題は個人の問題ではなく、富、食料、その他の地球規模の不均等分布の問題と考えていました。

 しかし、現在の資本主義、自由主義の世の中では、このような不均等分布は必然と思われます。例えば余計な消費(あるいは輸入)に対してはなんらかのペナルティを課す、必要最低限のものについては課税対象外にするなど、このような不均等な消費を社会的に食い止めるような対策が必要なのではないかと考えていました。

 今回の保険は、運度をすればするだけ保険料が安くなる、野菜、果物については割引制度というインセンティブを加えることにより、従来、単に運動をしなさい、こういう食事をしましょうと指導していたのよりはるかに効率的に運動、食事の問題に切り込んだと言えます。また、それにより保険会社は保険金支払いの面でメリットがあり(そうでなければこのような商品は成り立たないことになります)、国にとっても国は一銭も使わずに医療費削減につながる可能性があります。

 ニュースでは南アフリカの平均寿命63歳に対して、この保険に加入している人は81歳と大幅に寿命が長くなったと報じていました。(ただし、この保険に入れるようなクラスの平均寿命が63歳ということはないのではないかと思いますが.)

 いずれにせよ、公的な枠組みではなく、このような民間企業の枠組みにより先進国の肥満という問題に対しての一定のブレーキがかけられる可能性が示されたことは素晴らしいことだと思います。

 次に、飢餓の問題に対しても民間からの解決に向けたアプローチが考え出されるといいなと思います。

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