薬剤溶出性ステント植え込み後の二重抗血小板薬療法の期間は?

2010年4月22日木曜日

Duration of Dual Antiplatelet Therapy after Implantation of Drug-Eluting Stents

April 15, 2010 N Engl J Med 2010; 362:1374-1382

 現在薬剤溶出性ステントが全盛ですが、1年までは抗血小板薬2剤を用いることになっております.しかし、その後に関してはどうなのかよくわかっておりません.私の周囲の動向を見ると1年を過ぎた後も2剤を使い続けている場合が多いように見受けます.
 今回のNew England Journal of Medicineの論文では2701人の薬剤溶出性ステント植え込み後1年を経過した患者をアスピリン+クロピドグレルとアスピリン単独群に分けて19ヶ月間、心筋梗塞および心臓死をプライマリーエンドポイントとして観察しました.
 その結果、アスピリン+クロピドグレル群で1.8%、アスピリン単独群で1.2%がエンドポイントに到達しました.一方、ステント血栓症の発生には有意差は認められませんでした.つまり、薬剤溶出性ステント後1年を超えて抗血小板薬を2剤使ってもステント血栓症は減らせず、かえって心筋梗塞、心臓死の危険が増加したという結果に終わりました.
 現時点では、抗血小板薬2剤を1年以上使う根拠はなさそうですね.

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