
2021年7月29日木曜日
今日は佐野厚生総合病院院長の村上円人先生のご講演で座長をさせていただき、久しぶりに先生とお目にかかることができました。
1980年代、慶應義塾大学病院で医学部を卒業したばかりの研修医時代の先生と短期間ですが同じ病棟でお仕事をさせていただいたことがあります。先生は医者になりたてのその頃からご自身のお考えを持ってそれに従って診療を進めている様が見え、研修医の中でも際立った存在でした。
私は循環器研究室、村上先生はその後、猿田先生の主宰する腎臓内分泌代謝研究室に入局され、道が分かれましたが、巡り巡って佐野の地でご一緒できることになったわけです。
本日の講演では微量アルブミン尿の重要性、特に先生が日野市立病院時代に市議会、行政を巻き込み、また、測定器まで開発して立ち上げた微量アルブミン尿検診のお話、原発性アルドステロン症のスクリーニングを降圧薬内服下で行うというユニークな取り組み、トルバプタン導入を日帰り入院で行う取り組みなどのお話をいただきました。どのお話も日常診療に大変有益で、私もすぐに取り入れたいと思いました。また、先生の色々なアイデアを考えつくだけでなく、様々な職種を巻き込んでそのアイデアを実現してゆく行動力に感服しました。
話題の転換点では先生自身が撮影された佐野市牧町の麦秋の風景、桜の風景などの美しい写真を見せていただきました。
また、1980年代、村上先生はMac SEを私はMac IIcxをほぼ同じような金額で(結構高額でした)購入したこととか、安岡正篤の六中観のことなど色々お話を伺うことができ、久々に愉快な時間を過ごすことができました。