ベートーベン 生誕250年

2020年7月5日(日曜日)

父の日にページオープナー(楽譜が閉じないようにする金具)とエコバッグ(楽譜用??)をいただきました。エコバックのデザインはベートーベンの横顔でその周囲にはベートーベン250回目の誕生日と書かれていました。その時初めて今年がベートーベンの生誕250年ということに気づきました。すでに半年が経ってしまっておりました。私の大学生時代、1977年がベートーベンの死後150年目に当たっていました。その時はもっとそのことが注目されていたように思いますが、今年になって半年間、私は生誕250年の放送、記事、広告、話題その他に触れることはありませんでした。これは私が音楽の世界から離れてしまったと言うことなのか、クラシック音楽が社会の中で存在が小さくなってしまったということなのか、もしかしたらその両方かも知れません。とても寂しかったり、申し訳なく思ったりしました。

その罪滅ぼしというわけではありませんが、とても偉大なベートーベンなのですが、その中でも以前からこれはすごい、どうしてこうなるのかわからない、こんなことを考えつくのは天才と思っていた箇所について少しお書きしようと思います。(このほかにも弦楽四重奏曲第6番作品18−6第3楽章も凄いのですが、これについてはまた改めてお書きしたいと思います。)なにぶん、素人ですのでご専門の方から見たら見当はずれかも知れませんが、ご容赦ください。また、この部分についてご教授してくださる方がいらっしゃれば大歓迎です。

上の楽譜はレオノーレ序曲第3番の終結部(コーダ)への導入部分の第一バイオリンのパート譜です。基本の拍子は2分の2拍子、1小節に2分音符が2つですから、8分音符であれば1小節に8つということになります。第一バイオリンから始まり、6つの8分音符の下降音型で始まりますが、ちょうど楽譜1段目の最後から8分音符7つの下降音型に変わり、上から2段目の4小節目、cresc.(クレッシェンド)から7拍の上行音型に変わり、楽譜3段目2小節目の最後から拍子どおりの8つの8分音符の上行音型となり、最後8分音符3つのアウフタクト+8部音符8つの音型(本当はどう数えるのかはよくわかりませんが、)で楽譜5段目のコーダに突入します。

この間に第一バイオリン単独(楽譜にはバイオリン2−3挺でと書いてあります)から始まった音楽に、下降音型から上行音型になった部分から第二バイオリンが加わり、さらに8分音符8つの音形になった部分からビオラが加わり、その後半からはチェロ、コントラバスが加わり弦楽器のTutti(総奏)となって、音楽は盛り上がりその勢いで楽譜5段目コーダに突入します。

この部分を聞いていると、初めの8分音符6つの下降音型のところはついて行けるのですが、8分音符7つの下降音型のところでリズムを見失い、でも音楽のエネルギーはどんどん増してゆき、最後に8分音符8つのところで迷い道から抜け出た様な安心感、解放感を感じつつ、オーケストラ、観客が一体となり、エネルギー最大限の状態でコーダに飛び込むことができます。

なかなかわかりずらい文章になってしまいましたが、百聞は一見に如かず、百聞は一聴に如かずで動画をご覧いただくのがよろしいと思います。

下の動画はギューター・バントの演奏ですが、指揮は小節の頭を振っていますので小節の頭と音型の関係が比較的わかりやすいと思います。12分30秒から上の楽譜の冒頭Prestoが始まります。

次は1977年3月2日、ちょうどベートーベン 死後150年の年のカール・ベーム、ウィーン・フィルの来日公演のライブです。このムービーでは12分48秒からPrestoが始まります。実はこのコーダに入る前の12分40秒の部分でベームの棒がわかりにくく、オーケスストラの一部が1拍早く出てしまっています。プロでもこんなことがあるんだなと思いますが、そのためにウィーン・フィルに気合が入り、迫力のあるコーダになったとも言われています。

ベートーベン大先生、本当に失礼をして申し訳ありませんでした。

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