降圧薬は「就寝前」に服薬すべき?

2019年11月10日 月曜日

高血圧の方を拝見する場合に、出来る限りご自分でご家庭で朝と晩に血圧を測定していただくようにしております。そうすると、大抵の方は朝が高く、夜が低いと言うパターンになります。特に飲酒をしている方ではその傾向が著しいと思います。その場合に朝の血圧を抑えるために、就寝前に降圧薬を服用していただくことをしております。

今回、降圧薬は起床後ではなく、就寝時に服用するとよいかもしれないという研究結果が、ビーゴ大学(スペイン)アトランティック研究センターのRamón Hermida氏らによって発表されました。降圧薬を就寝時に服用すると、特に夜間の血圧が低下し、起床後の服用に比べて心筋梗塞脳卒中心不全の発症リスクやこれらの心血管疾患(CVD)で死亡するリスクがほぼ半減すると報告されました。

https://academic.oup.com/eurheartj/advance-article/doi/10.1093/eurheartj/ehz754/5602478

 この臨床試験は、「Hygia Chronotherapy Trial」と呼ばれ、2008年から2018年にかけて、スペイン北部在住の18歳以上の高血圧患者1万9,084人、平均年齢60.5歳を平均6.3年間追跡し、全ての降圧薬を朝内服する群と、就寝前に内服する群に2分割しました。そして、それぞれの群での心血管疾患の発症、死亡を比較しました。

上の図が結論のグラフで、降圧薬を就寝前に内服することにより、朝内服よりも様々な疾患の危険が半分近くに減少していることを示しています。

これまで私達が自分の経験に基づいて行っていた治療法の正しさが裏付けられた結果だと思います。

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