山本美香さんの死に思う

2012年8月22日水曜日

内戦状態のシリアで,ジャーナリストの山本美香さんが政府軍兵士に撃たれ亡くなりました.自分の命をかけてシリアあるいは世界中の紛争の最前線に立ち、そこで起こっている事、そこにいる人々の真実の姿を伝えるこのような人がいる事を改めて認識させられました.心から哀悼の意を表すとともにご家族の皆様に心からのお悔やみを申し上げたいと思います.

山本さんの最後の映像を見ましたが,銃撃戦の中にいる、シリアの一般住民や子供たちが本当に共感を持って映されていました。そのような人間性にあふれる映像の後で、突然、銃声とともに画面が停止して映像は終わります.そこにいる一人一人の人間性と戦争による理不尽な死の対比は、まさにルイス・マイルストン監督が「西部戦線異常なし」の最後のストップモーションで言おうとしたことと同じだと感じました.

山本さんの死はアメリカ、イギリス、香港、ロシアでも異例の扱いを受けているようです.その背景にはシリア問題を解決できない自分たち国際社会の後ろめたさが各国にあるのだろうと思います.これをきっかけに、現在の膠着状態に陥ったシリアをめぐる事態が進展する事を心から願っています.

その一方で,山本さんの勇気ある行動にひきかえ、自分がどれほどの事を世の中に対してしているのかを考えると本当に恥ずかしくなります.私たちはもっと社会的な意識を高く持ち、勇気を持って世の中の不当な状況に対して、立ち上がらなければならないと思います.

武士は死に場所を求めて生きると言われますが,自分もそういう事をそろそろ考えないといけないのかなと思わせられました.

また、世の中を変えうる権力を持った人々には、自己の持つ権力をそれを維持するために使うのではなく、世の中を良くするためにその権力をどう使うことが出来るのかを真剣に考えて頂き、それぞれの死に場所を求めて頂きたいと思います.

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