ロシュフォールの恋人たち

2013年9月23日月曜日

 「ロシュフォールの恋人たち」は「シェルブールの雨傘」と対になる1967年に制作されたジャック・ドゥミ、ミシェル・ルグランのコンビによる傑作とされています.何故かこれまでなかなか見る機会がありませんでしたが、今回、連休を利用して、初めて見る事ができました.結論は予想を超える素晴らしい作品でした.

 まず、序曲風の音楽をバックにロシュフォールでの年に一度のお祭りにあわせて当地に乗り込むジョージ・チャキリスを初めとする芸人一行の姿が映し出され、そしてロシュフォールの町の中心の広場に到着し、「キャラバン隊の到着」の音楽にのって一行の踊るシーンがあり、そしてそのまま広場に面して開かれた窓から部屋の中に滑らかにカメラが入り込み、子供たちにバレーを教えるカトリーヌ・ドヌーヴの姿が映し出され、じきにレッスンが終わり、ドヌーヴとフランソワーズ・ドルレアックによる「デルフィーヌとソランジュ姉妹の歌」と一気にこの映画の作り出す世界に引き込まれます.このオープニングはYouTubeで見ることができます.

 この映画の素晴らしい点は数多くありますが、主役のカトリーヌ・ドヌーヴ、フランソワーズ・ドルレアックの姉妹を始め,旅芸人のジョージ・チャキリス(ウェストサイドストーリーなど)、楽器店の店主役のミシェル・ピッコリ(これまで見た出演作は悪役ばかりでしたが,今回の役はとても一途でとてもいい人です)、アメリカの作曲家の役のジーン・ケリー(ご存知「雨に唄えば」その他数々のミュージカルに出演)、姉妹の母のダニエル・ダリュー(「うたかたの恋」など)、水兵で画家のジャック・ペラン(「ニューシネマパラダイス」のトトの中年になってからの役など)など素晴らしい俳優が揃っている点です.

 次に、音楽はもちろんミシェル・ルグランの絶頂期の作で悪いはずがありません.次から次に素晴らしい曲が流れます.

 衣装、美術も素晴らしく、基調になるのはパステルカラーの明るい色彩です.姉妹の服、帽子の色、ジーン・ケリーのポロシャツとジャケットの色などフランスならではのセンスだと思います.

 プロットも大変うまく出来ていて,すれ違いあり、10年間の別離の後の再会もあり、偶然の出会いもあり、見ていてハラハラさせられますが,最後に急転直下、縺れた糸が解けるようにそれぞれのカップルが落ち着くところに落ち着きます.

 また、姉妹のお爺さんの友人役のアンリ・クレミューがいい味を出していますが,皆さんをちょっと驚かせるかもしれません.

 というような訳で、どこをとっても見所満載で、個人的にはミュージカル映画のベストの1つと言っても良い傑作だと思います.

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