荒野の決闘 1946年 ジョン・フォード監督

2009年7月11日土曜日

 怠けている間にブログの更新が随分間が空いてしまいました.
 先日、何を見るということはなくテレビをつけると、白黒の映画が目に留まりました.なんとヘンリー・フォンダではないですか.ビクター・マチュアが出てきて、なるほど、ワイアット・アープとドック・ホリデイか、OK牧場の決闘ねという訳です.
 ヘンリー・フォンダはただ立っていても、また片足で柱を押しながら椅子に座っている、ただそれだけでも姿が美しいですね.もともと私はこの人の歩く姿がとても格好がいいなと思っていました.この映画の中ではドック・ホリデイを追いかけて東部からやって来た女性、クレメンタインをエスコートして踊りの会場に歩いてゆくシーンの歩き方がやはり素晴らしいです.ワイアットアープの誠実で朴訥とした人柄にぴったりです.ヘンリー・フォンダのその他の映画での歩き方、例えば「怒りのぶどう」のトム・ジョードの一途な歩き方とも「12人の怒れる男」の陪審員8番の都会的で知的な歩き方とも全く違う歩き方で、名優は歩きひとつとってもその中で役柄を演じているということにびっくりします.続くダンスのシーンでも踊りの中でリズムに合わせて膝をひょいと高く上げるところが実にユーモラスで、愛すべき人柄が出ていたと思います.
 この後、殺された弟の犯人がクラントン一家であることが判り、OK牧場での決闘となります.このシーンも本来であればこうであろうという時間経過そのままに打ち合いが行われ、クラントン一家が死に、またドック・ホリデイがあっけなく死んでいきます.現在の映画であれば緊張を高めるためのバックグラウンドの効果音、音楽などが入るのでしょうが、この映画では実際の足音、銃声以外には一つもバックグラウンドの音楽、効果音などがなく、また、時間の引き延ばしがないため、緊迫感、スピード感、映画の密度は尋常ではありません.私はひっぱられるのが大嫌いです.映画「ダイハード2」で離陸のために滑走している飛行機の翼の上で10分も15分も主人公とテロリストが格闘しているのを見て、この滑走路は50kmくらいあるのかなと一人でしらけていたのですが、全くその反対といえます.
 決闘が終わり、最後にワイアットアープはクレメンタインに「私はクレメンタインという名前が好きです.」といって一人去っていくところに初めてバックグラウンドに「愛しのクレメンタイン」の音楽が重なってきて、エンドクレジット.
 久しぶりに西部劇を堪能しました.

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