心房細動の心拍数はどの程度で良いのか

2010年4月22日木曜日

Lenient versus Strict Rate Control in Patients with Atrial Fibrillation

April 15, 2010 N Engl J Med 2010; 362:1363-1373

 先週のNew England Journal of Medicineに心房細動の心拍数コントロールに関する興味深い論文がありました.
 心房細動の場合、従来、先輩の先生方から安静時で50台にコントロールと教わってきました.しかし、外来でいろいろな方を拝見していますと、結構速い心拍数であっても何も問題なく経過している方を多く見受けます.症状もなく心拍数の速い心房細動患者を、本当のところはどうしたらよいのかなのかと思っていたところに、今回の論文が一つの回答を示してくれました.
 この論文では安静時の心拍数を80未満にする厳格コントロール群と110未満とする寛大コントロール群について、心血管死、心不全による入院、脳卒中、全身塞栓症、出血、致死性不整脈の発症がどうなるかを見ています.
 その結果は、厳格コントロールでも寛大コントロールでもいずれの事象の発生にも有意差がなかったという結果でした.
 実際に自覚症状もないのに徐拍化のための薬剤を投与するのにためらいを感じていましたが、これで投薬しなくても良い一つの裏付けが得られたと思います.

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。