ラヴェル その素顔と音楽論

2008年12月14日日曜日

ラヴェル その素顔と音楽論 マニュエル・ロザンタール著 伊藤制子訳
株式会社 春秋社 ISBN 4-393-93144-0 C0073

この本は指揮者であり、ラヴェルの唯一の弟子に当たるマニュエル・ロザンタールが師モーリス・ラヴェルの素顔をごく間近から見て書かれた本です.
歴史上にはバッハ、モーツァルト、ベートーベンを始め、偉大な作曲家が数多くいますが、私にとって一番好きな作曲家はフランス近代の作曲家、モーリス・ラヴェルです.ラヴェルというとバレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲を最高傑作とすることが多く、また演奏される回数も多いと思います.ただ、私は何となくそのような評価に対して(特に最後の「全員の踊り」の場面の熱狂に対して)違和感を持っていました.ロザンタールはラヴェルの最も輝かしい才能を「優しさ」としています.私は「マ・メール・ロア」、「バイオリンソナタ」、「優雅で感傷的なワルツ」などをラヴェルの最上の作品と思っていましたが、なるほど「優しさ」という言葉でくくることがでるのかと気づかされました.
本書にはこの他にもラヴェルの大変好ましい人間性を示すエピソードが綴られており、読んでいて心が温かくなる本です.ラヴェル好きはもちろん、その他の方にも是非読んで頂きたい一冊だと思います.

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